企業がリモートワークを 生かす方法
端的に言えば、リモートワークによって当事者全員がより俊敏に対応することができます。リモートワーカーが従来のワークスタイルに比べて良しとしているさまざまなメリットの中で、この俊敏性こそが注目すべき点です。
それによって自由な時間が大幅に増える場合もあります。通勤がなくなることで家族との時間が増え、車の利用が減ることで二酸化炭素の排出量を削減することもできます。
仕事をしながら世界中を旅することもできます。日々新たな発見をすることで、新しい経験やインサイトを得て、常に新鮮な気持ちで意欲的に最高の仕事をすることができます。
さらに、リモートワークではより多くの人材を戦力に投入することができます。慢性疾患や障害を抱えている人も、遠く離れた職場への移動に悩まされることなく、生産性を発揮できます。
リモートワークは従業員の生活の質を高めるだけでなく、経営者にとっても大きなメリットがあります。
従業員と経営者のコストを削減:リモートワークに切り替えることで、会社側は最大で1人あたり1万11,000ドル(約118万円)のコスト削減になります。従業員側も衣服や通勤や保育にかかっていた費用を7,000ドル(約75万円)節約できます。自動車通勤者が何百万人も減少すれば、温室効果ガスの排出も大幅に削減することができます。
人材の獲得と保持:リモートワークの人気は高く、就業者の80%は、リモートワークができない仕事を断っていたと回答しています。すでにリモートワークを導入している企業では、従業員の離職率が50%低下しています。今後の人材獲得競争に勝つには、ロケーションフリーで好きな場所で働くことができるデジタルノマドへの対応が不可欠です。
欠勤が減り生産性が向上: リモートワーカーは 直接上司の目の届かない範囲であっても、オフィスワーカーよりも13%生産性が高く、欠勤率も減少しています。通勤の時間を省けることで、従業員は家族と一緒に過ごす時間や社外のコミュニティと交流する機会を増やすことができます。